KH-コラムジョイント工法パンフレット 現在、注文から納入までお時間をいただいております。
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工法概要

KH-コラムジョイント工法は、冷間成形角形鋼管を柱とし、梁にH形断面部材を用いた鋼構造の柱梁接合部にKH-コラムジョイント(以下、「KHC」と略す)を用いたノンダイアフラム形式の柱梁接合工法です。本工法の適用に際しては、弊社の「KH-コラムジョイント工法の設計・施工指針」に基づき行ってください。本工法並びに指針は、2016年11月に一般財団法人ベターリビングの評定を取得し、さらに2024年に適用範囲拡大の再評定を取得しています。

〈図1〉に本工法の基本形を、<表1>にKH-コラムジョイントの形状・寸法を示します。KH-コラムジョイントの最大長さは2,500mmで、その両端に必要最小余長を除いた範囲に梁を自由に取り付けることができます。

〈図1〉KH-コラムジョイント工法

〈表1〉製品の種類とその形状・寸法

KH-コラムジョイント工法のメリット
  • 設計においては梁の段差を他の梁フランジ位置に関係なく自由に設定できます。
  • 鉄骨製作工場での溶接量・溶接工数の大幅な省力化が図れます。
  • 柱の超音波探傷検査箇所が大幅に少なくなります。
  • 鉄骨の寸法精度が容易に確保できます。
  • 300~600mm角までのコラムにも対応いたします。
  • 400 N/㎟級および490N/㎟級のロールH形鋼およびビルドアップH形鋼の梁にも適用可能です。
工法の適用範囲
  • (1) 構造 冷間成形角形鋼管を柱にH形断面部材を梁に用いたコラム&H構造

  • (2) 柱部材

  • (3) 梁部材

  • (4) その他の制約

    梁の鉛直勾配60°以下(KHCの斜切断可) 梁の水平傾斜
    45°以下
    梁幅はKHCの幅以下(偏芯はKHCの角部まで可)
    斜め柱接合部 鉛直傾斜梁接合部
    (直交方向が回転梁の場合)
    ノンダイアフラム形式 補剛ダイアフラム形式
設計方法
(1) 設計手順
骨組の断面算定 コラム柱-H形断面部材の鋼構造骨組の設計は(一財)日本建築センター「冷間成形角形鋼管設計・施工マニュアル」によります。その場合、耐震設計では柱および梁の接合部の構造方法は「内ダイアフラム形式以外の形式」としての設計となります。 なお、KH-コラムジョイントを用いる接合部の耐震設計をルート3で行った場合は、パネル崩壊とならないので、柱梁の耐力比から崩壊形を算定してください。

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KH|コラムジョイントの適合判定

KHCと梁との接合部が保有耐力接合等の条件を満足していることを確認するとともに、梁端の許容応力を算定します。
一般的に使用される梁については、柱を最小強度のFCランクの最小板厚として適用可能か計算済みですので、「KH-コラムジョイント工法の設計・施工指針」の付録2および「KH―コラムジョイント工法 標準図」を参照ください。標準図において判定が「-」の場合、実際に使用する柱により適用可能となる可能性があります。弊社で照査致しますのでご相談ください(標準図に無い梁も同様です)。

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確認申請 確認申請では、ベターリビングの評定書(CBL SS001-21号)の写し並びに「KH-コラムジョイント工法 標準図」を提出して下さい。これらの資料は、末尾の関連資料をクリックすると入手できます。
標準図で適用可能かが確認できず、弊社が実際に適用する柱との組合せで照査した結果、適用可能となった接合部については、弊社から「当該接合部の降伏耐力及び保有耐力接合の確認証明書」を発行いたします。

*より詳細なKH-コラムジョイントの設計方針を確認したい場合には、「KH-コラムジョイント工法の設計・施工指針」をご参照ください。

(2) 最上部及び最下部にKHCを適用する場合

最上部及び最下部については、以下の方法が用意されています。その設計方法については、「KH-コラムジョイント工法の設計・施工指針」を参照してください。

通しダイアフラム形式 補剛ダイアフラム形式 トッププレート形式

*通しダイアフラムを採用した場合は、KHコラムに開先を設ける必要があるため、鉄骨製作工場は、工場認定制度の板厚制限が適用されるのでご注意ください。例えばKHC400を通しダイア形式とした場合、45mmの板に開先を設けるため、鉄骨製作工場はHグレード以上となります。

(3) 異径接合

KHCと1サイズダウンしたコラムの中心軸が一致する接合部に限り、KHCに直接溶接接合する異径接合が可能です。詳細は、「KH-コラムジョイント工法の設計・施工指針」を参照してください。

(4) 耐震ブレース接合

以下の耐震ブレースと形式が同じ場合、内ダイアフラムを設置することで、KHCを耐震ブレース接合部に使用することが可能です。使用条件等の詳細は、「KH-コラムジョイント工法の設計・施工指針」を参照してください。

山形鋼ブレース 鋼管ブレース H形鋼ブレース
(ガセット方式)
H形鋼ブレース
(ブラケット方式)

KH-コラムジョイントのご注文の際には、「見積・注文票」にKHCの呼称断面および全長数量をご記入の上お送りください。
また、注文に際し「KH-コラム寸法決定ツール」「発注確認用チェックリスト」等の支援ソフトを用意していますのでご利用ください。

技術資料

> 評定書
>「KH-コラムジョイント工法の設計・施工指針」PDF
>「KH-コラムジョイント工法の設計・施工指針」の付録2(取付可能な梁)
>「KH-コラムジョイント工法 標準図」PDF
>「KH-コラムジョイント工法 標準図」DWG
>「KH-コラムジョイント工法 標準図」DXF

支援ソフト

>「KH-コラム寸法決定ツール」
使用頻度の多い中間階および最上部(トッププレート形式)のKHCの寸法を算定するための支援ソフトです。

その他資料

>「発注確認用チェックリスト」
>「見積・注文票」
>「KHコラムQ&A」

お問合わせ先

Eメール:khcolumn@komaihaltec.co.jp
TEL:03-3836-0478(鉄構営業部/阿部)

お願い
  • KH-コラムジョイント工法をスペックインしていただく場合、設計者様には構造図へのKHコラムの長さ記入をお願いします。
  • 2024.12現在、注文から納入までお時間をいただいております。
    必ず事前に納期をご確認願います。

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