KWT300国産中型風力発電機KWT300
離島や山岳地などの厳しい条件にも対応可能な国産中型風車。
KWT300は地域に電力を供給するコミュニティー型風車として大型機が対応できない
再生可能エネルギー導入ニーズに応えます。
台風・乱気流に強い日本特有の風条件に対応
標準仕様で耐風速70m/s。台風仕様で耐風速90m/s超を実現。さらに、山地などの不安定な風に対応するため、乱流強度を高い値に設定し、乱流強度は、国際基準の最高レベルです。
WTGSカテゴリーの基礎パラメータ
IEC/JIS 風車カテゴリー | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | |
---|---|---|---|---|
基準風速 Vref(m/s) | 50 | 42.5 | 37.5 | |
年平均風速 Vave(m/s) | 10 | 8.5 | 7.5 | |
乱流強度(lref) | A+ | 0.18 | ||
A | 0.16 | |||
B | 0.14 | |||
C | 0.12 |
KWT300(ⅡA+) | KWT300台風仕様(S) |
---|---|
50 | 58.5 |
8.5 | |
0.18基準最高レベル |
風力発電機の国際設計基準であるIEC/JISでは、風車を設置する場所の風条件によって、風車カテゴリーⅠ~Ⅲの設計条件を設定しています。KWT300は平均風速は高くないが台風や突風の影響を受ける日本特有の風条件に合わせ、カテゴリーⅡの平均風速、カテゴリーⅠの基準風速、基準最高レベルの乱流強度を設定した、カテゴリーSの風車です。
系統にやさしいフルコンバータ制御で電力系統へスムーズに接続
300kW というコンパクトなサイズのため、大容量の送電線や大規模蓄電池は不要です。風車を出力制御したり、出力安定化システムと組み合わせたりすることで、効果的に分散型電源にも活用することができます。
誘導式発電機とAC-DC-ACリンク方式コンバータにより、可変速運転を実現しています。また、トルク制御とピッチ制御を連携させ、出力変動を抑えた信頼性の高いシステムになっています。
安定化前風車出力
出力安定化シミュレーション
大型重機は不要
輸送性と施工性の高い設定
ほとんどのパーツがトラックで搬入可能なように寸法と重量を設定しています。大型クレーンが使用できない場合は、独自のシステムにより、60tクレーンによる架設が可能です。
- ローターの重さは7t以下の軽量設計。
- ブレード1枚の長さは16m以下、トラック輸送可能。
- ナセル架設工法の様子。
- タワーは4ブロックに分割可能で、1ブロックの重量は10t以下。
仕様
標準仕様 | 寒冷地仕様 (極寒冷地仕様) |
台風仕様 | |
---|---|---|---|
IEC/JIS 風車クラス | クラスⅡA+ | クラスⅡA | クラスS |
基準風速Vref (m/s) | 50 | 42.5 | 58.5 |
極値風速Ve50 (m/s) | 70 (Vref×1.4) | 59.5 (Vref×1.4) | 91.26 (Vref×1.56) |
平均風速 Vave (m/s) | 8.5 | 8.5 | 8.5 |
乱流強度 Iref | 0.18 | 0.16 | 0.18 |
運転風速範囲 (m/s) | 3~25 | 3~25 (3~22) | 3~25 |
運転温度範囲 (℃) | -15~45 | -30~30 (-35~30) | -15~45 |
待機温度範囲 (℃) | -20~55 | -40~40 (-50~40) | -20~55 |
ローター直径、定格回転数 | 33m、40.1rpm | ||
出力電圧、周波数 | 400/440V定格±0.8%、50Hz/60Hz定格±5Hz | ||
タワー高さ、ブロック数 | 41.5m、4/5ブロック | ||
その他 | 風車クラスⅠの極値 風速を採用 |
着氷検出時に運転制御 (低温時出力抑制) |
台風時ダウンウィンド姿勢でアクティブ風向制御 非常用発電機付 |