橋梁事業実務の流れ【3 材料手配】

モノを作るには材料が必要です。鋼橋の材料は鋼板です。鋼橋を作るには、鋼板を買うところから始めなければなりません。
この業務を「材料発注」と言います。
図面から必要とされる材料を抽出し、製鉄業者に発注します。

仕事の手順

(1) 図面と数量計算書の整合チェック

設計部にて「図面」と「数量計算書」の整合をチェックします。「図面」には、橋梁を製作する上で必要な材料が明記されています。「数量計算書」は、その材料をまとめた資料です。両者の整合をチェックし、相違があれば修正を行います。

(2) 材料発注リストの作成
設計部にて、整合チェックの結果を「数量計算書」に反映します。電子データをプログラムに流すことにより、発注用の資料を作成する事ができます。
(3) 材料発注
資材部にて、設計部が作成した「材料発注リスト」を基に、鋼板の発注を行います。発注から材料入手までの期間が、全体工程へ大きく影響するため、この作業を基準にして前作業工程を調整します。
(4) 材料検査
製鉄業者にて、発注した鋼板が製造されると、すべての材料について、寸法、材質等を確認検査します。問題がなければ、和歌山工場に納入後、製作(切断作業)に移ります。

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