構造実験棟

合理化・省力化の要求に応えます

近年、橋梁・建築構造物に対する合理化・省力化の要求から、鋼とコンクリートの複合・合成構造物の採用が多くなっています。また、性能設計の導入により合理的な構造の検討が必要になっています。このようなニーズに応えるのは、新しい構造物を検討する際に実験による妥当性の確認が必要になります。

2001年11月、当社に反力壁・反力床、1300kN動的載荷試験機などを有する本格的な構造実験設備が完成しました。この実験棟によって、構造物の動的載荷試験による繰り返し荷重に対する検討を実施することで、動的問題について全般的に技術支援することが可能になりました。

載荷実験は新しい構造や形式などを採用する場合に、実験体を作って強度を確認するために実施します。強度の中でも、繰返して作用する自動車、列車などの荷重に対する強度(疲労強度)が、構造物の寿命を長くするために重要です。動的載荷試験機を用い、高速で繰り返し荷重を作用させて疲労強度を確認することができます。

今後、これらの装置を使用して合理的な橋梁や建築構造物の研究開発を積極的におこなっていきます。

主要な実験試験装置よび機器

載荷実験室と試験室の主要機器は以下の通りです。

載荷実験室
建物の諸元 12.0m(幅)×18.0m(長さ)×8.95m(有効長さ)
反力床 厚さ1.2m
反力壁 厚さ1.5m
動的載荷試験機
(疲労試験機)
動的載荷 ±1,300kN ストローク±150mm
静的載荷 ±1,500kN ストローク±150mm
静的載荷試験機 ±5000kN ストローク 220mm
載荷フレーム 一基
天井クレーン 一台、100kN
試験室
試験室諸元 6.0m(幅)×10.0m(長さ)
主要試験機 アムスラー (±2,000kN)
シャルピー衝撃試験機
ブリネル硬さ試験機
ビッカース硬さ試験機
ロックウェル硬さ試験機
マイクロビッカ-ス硬さ試験機
反力床の仕様
RC構造 厚さ1.2m 総反力5,000kN
2点支持の場合 1点当たり2,500kN以下、支点間隔は3.0m以上
4点支持の場合 2,500kN/(3m角)以下
反力壁の仕様
RC構造 厚さ1.5m 1,000kN(1ヶ所) 制限高さ5.0m
基部の許容曲げ耐力5,000kN・m

構造実験棟

千葉県富津市新富33-10 TEL:0439-87-7470
このページに関するお問合わせはこちらまでお願いいたします。

ページトップ